このたび約半世紀ぶり!ブロッコリーが「指定野菜」に追加されたとのこと。
追加されたことでどのような扱いになるのか、似たような言葉の「特定野菜」との違いなど
調べてみました
指定野菜とは?
「指定野菜」というのは、「特に消費量が多く、国民生活に重要な野菜」として国が指定している野菜です。
つまり、私たちの食卓とって身近な野菜であることの証明ですね。
指定野菜になったものは、その野菜の価格が安くなった際、その先も野菜を作ってもらえるよう指定産地※の生産者(農家)に安くなった分だけ支払う制度があり、国からもらえる補助金も手厚くなります。
指定野菜の種類は?
現在の指定野菜はキャベツ、キュウリ、サトイモ、ダイコン、玉ねぎ、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、白菜、ジャガイモ、ピーマン、ホウレンソウ、レタスの14品目。現在「指定野菜」とされているのは、キャベツ、キュウリ里芋、大根、玉ねぎ、トマト、ナス、ニンジン、ネギ、白菜、馬鈴薯、ピーマン、ホウレン草、レタスの14品目。 最後に追加されたのは1974年の馬鈴薯が最後で、ブロッコリーが追加されるのは2026年からなので、52年ぶりの新規追加となります
指定産地は890産地(令和3年5月7日現在)指定しています。
指定野菜はどのように決まる?指定されるとどうなるの?
指定野菜は、野菜のうち特に消費量の多いものを国が定めています。
指定産地は、その指定野菜を毎年作ってくれる規模(きぼ)の大きな産地を国が指定しています。
指定野菜の価格(かかく)が安くなった場合に、来年も野菜を作ってくれるように指定産地の農家に安くなった分だけ支払う制度(せいど)があります。
ということは生産者さんも安心してお仕事に専念できるようになったり、流通や価格も安定し消費者にもいい影響があるようになりそうということですね。
特定野菜との違いは?
今回ブロッコリーで注目された「指定野菜」。似たような言葉として「特定野菜」があるけど、
どう違うの?
特定野菜とは指定野菜に準じた重要性を持つ野菜のことで、チンゲンサイ、かぼちゃなどの35品目が指定されています。 この特定野菜についても「特定野菜等供給産地育成価格差補給制度」があり、価格が大幅に下がった場合には価格差を考慮した補給金が交付されます
指定野菜以外の野菜のうち、国民消費生活上及び地域
農業振興上の重要性等から指定野菜に準ずる野菜として
位置付けられる特定野菜等(35品目)の価格が著しく低落
した場合に、価格差補給金を交付することにより、野菜
農家の経営に及ぼす影響を緩和し、次期作の確保と、消
費者への野菜の安定的な供給を図る制度です。
① 仕組み
1) 出荷団体(農業者団体等)又は相当規模生産者が、都道府県
の補助金を加えて、都道府県野菜価格安定法人に資金を造成。
2) 対象野菜の平均販売価額が保証基準額を下回った場合に、
その差額の80%(平均販売価額が最低基準額を下回る場合
は、保証基準額と最低基準額との差額の80%)を、資金を
取り崩し、国の補助金を加えて、生産者に対し価格差補給
金として交付。
・保証基準額
平均価格(過去6カ年の市場価格の平均を基に算出)
の80%。
・最低基準額
平均価格の55%を標準とし、45%、50%、60%の特
例を設定。
② 対象野菜
本制度の対象となる野菜は、
1) 安定的供給を確保するため知事が選定した産地で生産され
た特定野菜等であり、かつ、
2) 出荷団体又は相当規模生産者が卸売市場に出荷したもの。
https://www.alic.go.jp/content/001165765.pdf
出典:https://www.alic.go.jp/y-josei/yajukyu03_000006.html
特定野菜の種類は?
特定野菜の種類は以下の通り。
今回、この中からブロッコリーが指定野菜になったということですね。
特定野菜等(35品目)
※太字下線は「重要特定野菜」(4品目)
アスパラガス、いちご、えだまめ、かぶ、かぼちゃ、カリフラワー、 かんしょ、グリーンピース、ごぼう、こまつな、さやいんげん、さ やえんどう、しゅんぎく、しょうが、すいか、スイートコーン、セ ルリー、そらまめ、ちんげんさい、生しいたけ、にら、にんにく、 ふき、ブロッコリー、みずな、みつば、メロン、やまのいも、れん こん、ししとうがらし、わけぎ、らっきょう、にがうり、オクラ、 みょうが