子どもにとって楽しみな新年のお祝い金ですが、大人にとってはどの年齢の子どもにどのくらいの金額を贈るか、いつからいつまで贈るべきかという疑問がありますね。
今回はこれらの疑問に答えてみましょう。
新年のお祝い金とは?
新年のお祝い金とは、お正月に子どもたちに新年を祝って贈るお金や品物のことです。
金銭以外にも、おもちゃや絵本なども贈り物に含まれます。
贈るべき年齢範囲
贈るべき年齢範囲は家庭や親戚によって異なりますが、厳格な規則はありません。
いつから贈る?
・幼稚園入園時(3歳から)
・保育園入園時(0歳から)
・5歳頃から
・小学校入学時(6歳から)
いつまで贈る?
・高校卒業まで(18歳頃まで)
・大学生や専門・短大生まで(20~22歳頃まで)
・20歳未満まで
・就職まで(18~22歳頃まで)
年齢別の一般的な金額
一般的な金額は次のようになっています。
親から子へ
・赤ちゃん…通常は贈らない
・幼稚園・保育園…500円~2,000円
・小学生…1,000円~5,000円
・中学生…3,000円~5,000円
・高校生…5,000円~10,000円
・大学生…10,000円
親戚から甥や姪、いとこの子へ
・赤ちゃん…通常は贈らない
・幼稚園・保育園…500円~1,000円
・小学生…1,000円~5,000円
・中学生…3,000円~5,000円
・高校生…5,000円~10,000円
・大学生…5,000円~10,000円
お金の価値を理解していない赤ちゃんや5歳以下の子供には、通常はお金ではなくおもちゃや絵本などの品物を贈ることが多いです。
新年のお祝い金を誰に贈るかは、通常孫や甥姪に限られますが、お正月にはいとこの子供や友人知人の子供にも会うことがあります。そんな時は、甥姪だけでなく、他の子供たちにも配慮して贈ると良いでしょう。
贈る金額は、先に述べた甥姪への金額と同様で問題ありません。
ただし、いとこや友人知人との関係の深さによって金額を調整し、高額すぎると相手に気を使わせてしまう可能性があるため、慎重に決める必要があります。
お年玉の包み方のポイント
お年玉は新年のお祝い金として、通常は新札を使うのがマナーとされていますが、新札を用意するのが難しい場合は、綺麗でシワのないお札を使う人も多いです。
小さい子どもには、硬貨(例えば100円玉や500円玉)をいくつか贈ることもあります。
お札を準備したら、三つ折りにして封筒に入れます。
一般に「四」は縁起が悪いとされるため、三つ折りが推奨されますが、入らない場合は四つ折りでも問題ありません。
お札を折る手順は次の通りです。
お札の肖像が上に来るように、逆さまにならないようにテーブルに置きます。
お札の左側を内側に向けて三分の一折ります。
お札の右側を内側に向けて、左側に重ねるように折ります。これにより肖像が内側に隠れます。
封筒を表面(封をする側が裏面)にして、折りたたんだお札を入れます。
硬貨の場合、絵柄が表、数字や製造年が記された面が裏となります。封筒に硬貨を入れる際は、硬貨の表と封筒の表が同じ方向になるようにします。
お年玉を贈るタイミング
お年玉を贈る側になる具体的な年齢に決まりはありませんが、一般的なケースとしては以下のような場合があります。
高校生や大学生でアルバイトを始めた時
就職して収入を得るようになった時
生活に余裕が出来た時
自分の兄弟に子どもが生まれた時
お年玉の渡し時
お年玉は、元日から松の内(まつのうち)に渡すのが一般的です。松の内は新年の飾りを置く期間で、関東、東北、九州では1月7日まで、関西では1月15日または20日までと地域によって異なります。
関東:1月1日から1月7日まで
関西:1月1日から1月15日または20日まで
松の内に渡すのがマナーですが、帰省や旅行で会えなかった場合は、松の内を過ぎても渡すことがあります。
1月中ならば「遅くなってごめんね、お年玉だよ」と言って渡し、2月以降は「お小遣い」として渡すと良いでしょう。
お年玉の相場や渡す年齢範囲、親戚の範囲は、家庭や親戚間であらかじめ決めておくと安心です。
子どもたちはお年玉を受け取るだけですが、大人は様々なことを考慮し、事前の準備と話し合いが大切です。