日常で普通に使ってるけど改めて聞かれると「ん?」と思うものありませんか?
そんな言葉の一つかもと思うのが「カフェオレ」と「カフェラテ」。
少なくとも私は聞かれてすぐ答えられませんでした。
そこで調べてみましたのでご紹介しますね。
原産国:
カフェオレはフランス発祥で、「café au lait」(カフェ・オ・レ)という名前の通り、「コーヒーと牛乳」を意味します。19世紀のパリのカフェ文化の中で生まれ、朝食時に楽しむ飲み物として広まりました。
一方、カフェラテはイタリア発祥で、「caffè latte」(カッフェ・ラッテ)はイタリア語で「ミルクコーヒー」を意味します。1950年代にイタリアのバリスタによって考案され、エスプレッソマシンの普及とともに世界中に広まりました。
例えば、パリのカフェ「Les Deux Magots」ではカフェオレが名物メニューとして提供され、ミラノの「Caffè Cova」ではカフェラテの本場の味を楽しめます。
使用する牛乳:
カフェオレでは通常、温めた牛乳を使用します。これは、フランスの伝統的な朝食スタイルに由来しています。温めた牛乳は、コーヒーとよく混ざり、朝の冷えた体を温めるのに適しています。
一方、カフェラテではスチームミルクを使用します。スチームミルクは、エスプレッソマシンのスチームワンドで加熱・泡立てた牛乳で、なめらかで濃厚な質感が特徴です。
例えば、家庭でカフェオレを作る場合は電子レンジで牛乳を温めるだけで十分ですが、本格的なカフェラテを作るには、ミルクジャグを使ってスチームミルクを作る技術が必要です。
コーヒーの種類:
カフェオレには通常、フレンチローストのコーヒーが使用されます。フレンチローストは深煎りで、苦味が強く、濃厚な味わいが特徴です。これは、牛乳と混ぜたときにもコーヒーの風味がしっかりと感じられるようにするためです。
一方、カフェラテにはエスプレッソが使用されます。エスプレッソは高圧で抽出された濃縮コーヒーで、クレマ(泡)が特徴的です。例えば、フランスの「Cafés Richard」のフレンチローストは、カフェオレに最適なコーヒーとして知られています。イタリアの「Lavazza」や「Illy」のエスプレッソ豆は、本格的なカフェラテを作るのに適しています。
牛乳とコーヒーの比率:
カフェオレでは、コーヒーと牛乳の比率が約1:1です。この比率は、コーヒーの風味と牛乳のまろやかさのバランスが取れているとされています。家庭でカフェオレを作る際は、大きめのマグカップにコーヒーと温めた牛乳を同量ずつ注ぐのが一般的です。
一方、カフェラテでは、エスプレッソ1に対してスチームミルク2の比率が一般的です。例えば、60mlのエスプレッソに対して120mlのスチームミルクを使用します。この比率により、エスプレッソの濃厚さとミルクの滑らかさが絶妙なバランスで楽しめます。
提供方法:
カフェオレは大きめのカップやボウルで提供されることが多いです。これは、朝食時にゆっくりと楽しむための伝統的なスタイルです。フランスの伝統的なカフェでは、両手で持てるような大きなボウルでカフェオレが提供され、クロワッサンやバゲットを浸して食べる習慣があります。
一方、カフェラテは通常、小さめのカップで提供され、しばしばラテアートが施されます。例えば、イタリアのバリスタが考案した「ハート」や「葉」のデザインは、世界中のカフェで人気です。また、テイクアウト用のカフェラテは、保温性の高い紙カップで提供されることが多く、忙しい朝のコーヒータイムに適しています。
まとめ
こうして調べてみるとひとくくりに似たようなものと思ってたものでも意外に多くの点で違いがあることが改めて分かりました。こういうことを知って飲み比べるといつもの風景がまた違ったものに感じられるかもしれませんね。