三菱エアコン「霧ヶ峰」の23畳クラスを選ぶとき、必ず候補に上がるのがMSZ-R7126SとMSZ-R7125Sの2機種です。
型番が1つ違うだけに見えて「何が変わったの？」「どっちが買い？」と迷ってしまいますよね。
結論から言うと、両モデルの性能や省エネ性はほぼ同等で、違いは年式と価格差にあります。
最新の安心感で長く使いたい人はR7126S、一方でコスパ重視でお得に導入したい人はR7125Sがおすすめです。
この記事では、冷暖房性能・快適機能・電気代・価格の4つの視点から、2つの違いを分かりやすく比較します。
あなたの家と家計にぴったりな一台を選ぶために、ぜひ最後までチェックしてみてください。
結論｜MSZ-R7126SとMSZ-R7125Sの違いは？どちらを選ぶべきか
まず最初に結論から整理しておきましょう。
三菱エアコン「霧ヶ峰」シリーズのMSZ-R7126SとMSZ-R7125Sは、いずれも23畳クラス向けの高性能モデルです。
スペック・省エネ性能・快適機能などの基本構造はほとんど共通しており、体感上の違いはほぼありません。
ただし、「年式」と「価格差」に注目すると、選び方の方向性が見えてきます。
| 比較項目 | MSZ-R7126S（2026年モデル） | MSZ-R7125S（2025年モデル） |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2025年12月発売 | 2025年2月発売 |
| 冷暖房能力・省エネ性能 | ほぼ同等 | ほぼ同等 |
| 主な違い | 制御アルゴリズム・UIの微調整 | 前年仕様 |
| 価格帯（2025年12月時点） | 約31〜32万円 | 約23万円前後 |
| おすすめタイプ | 長期利用・最新の安心感重視 | コスパ重視・型落ち狙い |
つまり、どちらを選んでも性能面の満足度は非常に高く、最終的には「予算」か「年式の安心感」どちらを優先するかで決まります。
長く使う予定で失敗したくない人はMSZ-R7126S、性能が同じなら安く買いたい人はMSZ-R7125S。これが最もシンプルで後悔の少ない判断基準です。
スペック比較｜カタログ上の性能差はある？
ここでは、2機種のカタログスペックを具体的に比較しながら、数字上での違いを整理します。
結論から言うと、MSZ-R7126SとMSZ-R7125Sの性能値はほぼ一致しており、冷暖房能力や省エネ効率に大きな差はありません。
| 項目 | MSZ-R7126S | MSZ-R7125S |
|---|---|---|
| 年式 | 2026年モデル | 2025年モデル |
| 冷房能力（定格） | 7.1kW（0.6〜7.2） | 7.1kW（0.6〜7.2） |
| 暖房能力（定格） | 8.5kW（0.6〜10.1） | 8.5kW（0.6〜10.1） |
| 年間消費電力量 | 約2,857kWh | 約2,857kWh |
| APF（通年エネルギー効率） | 4.7 | 4.7 |
| 室内機サイズ | 高さ255×幅799×奥行338mm | 高さ255×幅799×奥行338mm |
この表から分かるように、定格能力・消費電力・APFのいずれも完全に同等です。
カタログ値で違いを見つけるのはほぼ不可能といっていいレベルです。
つまり「効きの良さ」や「電気代の差」は体感上もほぼ変わりません。
唯一の差といえるのは、ソフトウェア的な制御チューニングやUI表示の細かな改善で、これは一般のユーザーが使って感じるほどの変化ではないと考えられます。
したがって、スペック面だけで比較しても結論は出にくく、価格・保証期間・購入タイミングを軸に判断するのが現実的です。
快適機能の違い｜ムーブアイ・見守り・お手入れ機能を比較
スペックが同じでも、体感温度や使いやすさを左右するのが快適機能です。
MSZ-R7126SとMSZ-R7125Sはどちらも「霧ヶ峰Rシリーズ」の上位モデルとして、主要な快適・清潔機能を共通搭載しています。
違いはあくまで「制御の細かさ」や「動作のスムーズさ」に留まるレベルです。
ムーブアイの進化点
両機種とも、人の位置や床・壁の温度を感知するムーブアイセンサーを搭載しています。
これにより、部屋全体の温度ムラを抑えながら、体感的にちょうど良い温度をキープします。
MSZ-R7126Sでは、AI制御の微調整によって「人が移動したときの追従性」や「風の当たり方」がより自然になるように改善されています。
ただし、冷暖房の効き具合や体感温度の差はほとんど同等と考えて問題ありません。
| 項目 | MSZ-R7126S | MSZ-R7125S |
|---|---|---|
| ムーブアイ機能 | あり（アルゴリズム微調整） | あり（前年仕様） |
| 体感温度制御 | より精密な制御 | 標準制御 |
| 風の追従性 | 改善あり | 従来レベル |
体感温度の快適さは「同等」、動作レスポンスがわずかに新モデル有利。
高温みまもり・不在節電の違い
どちらの機種にも、高温時に自動で冷房を開始する高温みまもり機能が搭載されています。
夏場の熱中症リスク対策として重要な機能で、留守中でも室温が上がりすぎるのを防いでくれます。
MSZ-R7126Sでは、AIが「日中の不在時間」や「在室パターン」を学習し、より効率的な節電制御を行う仕様に調整されています。
| 機能名 | MSZ-R7126S | MSZ-R7125S |
|---|---|---|
| 高温みまもり | あり（学習制御対応） | あり |
| 不在節電 | あり（自動抑制＋再開） | あり |
| 制御アルゴリズム | AI連携型 | 標準制御 |
室温を一定に保ちつつ電気代を抑えたい人には、MSZ-R7126Sのほうが細かい制御が効く点がメリットです。
フィルターおそうじ＆ヘルスエアー機能の差
両モデルともフィルター自動おそうじ機構とヘルスエアー機能（電気集じん方式の空気清浄）を搭載しています。
フィルターにたまったホコリを自動で回収し、内部の清潔さを維持する仕組みは共通です。
また、「はずせるボディ」構造で、前面パネルやフラップ部分を簡単に取り外して手入れできる点も同じです。
| 機能 | MSZ-R7126S | MSZ-R7125S |
|---|---|---|
| フィルター自動おそうじ | あり（同等） | あり（同等） |
| ヘルスエアー機能 | あり（同等） | あり（同等） |
| はずせるボディ | あり | あり |
このため、清潔さやお手入れの手軽さは両モデルでまったく同等レベルと考えて問題ありません。
電気代・価格差の比較｜“長く使う”か“お得に買う”か
次に、購入を決める上で重要な「コスト面」を比較していきましょう。
電気代（ランニングコスト）はほぼ同じですが、本体価格と保証年数で選び方が変わります。
ランニングコスト（電気代）はどちらが安い？
両モデルの年間消費電力量は約2,857kWhで同等です。
電気料金を1kWhあたり31円で計算すると、おおよそ88,000円前後／年になります。
電気代の違いは実質ゼロと考えてよいでしょう。
したがって、「新しいほうが省エネ」という期待は持たず、あくまで価格差とサポートで判断すべきです。
実売価格の傾向とコスパ比較
2025年12月時点の目安では、MSZ-R7126Sが約31〜32万円、MSZ-R7125Sが約23万円前後です。
この価格差はおよそ8〜9万円で、性能差を考えると型落ちモデルのほうが圧倒的にコスパが良いといえます。
| 比較項目 | MSZ-R7126S | MSZ-R7125S |
|---|---|---|
| 想定実売価格 | 約31〜32万円 | 約23万円 |
| 年間電気代（目安） | 約88,000円 | 約88,000円 |
| 部品供給期間 | 長い（新モデル） | やや短い |
短期的な費用を抑えたいならR7125S、長期的な安心を重視するならR7126Sが有利です。
予算別のおすすめモデル
最後に、予算と目的別でおすすめの選び方を整理しておきましょう。
| タイプ | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 長期利用・メイン機 | MSZ-R7126S | 最新モデルの安心感と保証の長さ |
| 予算重視・型落ち狙い | MSZ-R7125S | 性能同等でコスパが非常に高い |
| 短期利用・賃貸など | MSZ-R7125S | 初期費用を抑えて導入しやすい |
電気代では差がつかないため、価格とライフプランで選ぶのが最も合理的です。
「10年以上使う予定ならR7126S」「できるだけ安く導入したいならR7125S」——この判断基準で失敗はありません。
こんな人におすすめ｜使い方・ライフスタイル別の選び方
ここからは、実際の暮らし方や設置環境に合わせて、どちらのモデルが合うかを具体的に見ていきましょう。
性能差が少ない2機種だからこそ、ライフスタイルに合わせた選び方が大切です。
長く使いたい人に向くMSZ-R7126S
MSZ-R7126Sは、2026年モデルとして最新制御を搭載しており、10年以上の使用を想定する家庭に最適です。
とくに次のような条件の人におすすめです。
- 新築・リフォームを機に導入したい
- LDKが家族の中心で、一日中エアコンを使う
- 部品供給期間や保証の長さを重視したい
- 「せっかくなら新しいモデルを選びたい」と考えるタイプ
最新モデルのため、長期保証・修理対応が長く続く安心感があり、将来的なサポートでも有利です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 最新モデルでサポートが長い | 初期費用が高め |
| AI制御で快適さを自動最適化 | 価格下落が緩やか |
| 中古・売却時の印象も良い | 値引きが少ない時期もある |
「長く安心して使いたい」人にとってはR7126Sが最も確実な選択肢です。
コスパ重視で選びたい人に向くMSZ-R7125S
MSZ-R7125Sは、2025年モデルとして性能はほぼ同等ながら価格が大きく下がっています。
性能を維持しつつ初期費用を抑えたい人には、圧倒的に魅力的な選択肢です。
- 今すぐ交換・設置が必要な人
- 型落ちでお得に買いたい
- 3〜5年ほど使う予定で十分
- セールやポイント還元を狙いたい
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 性能は同等で価格が安い | 部品供給期間が短め |
| セールや在庫処分が狙いやすい | 最新モデルより年式が古い印象 |
| 短期的なコスパが非常に高い | 保証期間を延長したほうが安心 |
「性能差よりコスパ重視」ならR7125Sで十分満足できるモデルです。
どうしても迷ったときの判断基準
どちらを選んでも性能・快適さに大きな差はありません。
迷う場合は、次のような考え方で整理してみてください。
| 判断基準 | おすすめモデル |
|---|---|
| 5年以上使う予定 | MSZ-R7126S |
| 3〜5年のつなぎ用途 | MSZ-R7125S |
| 保証・サポート重視 | MSZ-R7126S |
| 費用・お得さ重視 | MSZ-R7125S |
「長期安心のR7126S」か「お得に導入できるR7125S」か。この2択で整理すれば、選びやすくなります。
23畳クラスの選び方ガイド｜どんな間取りに最適？
「23畳クラス」という言葉だけでは、自分の部屋に合うか判断しづらいですよね。
ここでは、MSZ-R7126S／R7125Sがちょうど良いサイズになるケースを整理しておきます。
23畳クラスがちょうどいいケース
以下のような間取り・環境では、23畳クラスが最もバランス良く快適になります。
- 20畳前後のLDKに隣接した和室・洋室を開けて使う
- 吹き抜けやリビング階段があり、空気が上階に逃げやすい
- 大きな南向きの窓があり、夏場に日差しが強い
これらの条件では、20畳クラスでは冷暖房が追いつかず、余裕を持たせる意味で23畳クラスを選ぶのが安心です。
| 条件 | おすすめクラス |
|---|---|
| LDK＋和室の一体空間 | 23畳クラス |
| 吹き抜け・階段付きリビング | 23畳クラス |
| 日当たりの良い南・西向きリビング | 23畳クラス |
20畳クラスでも足りるケース
次のような条件では、20畳クラスでも十分なことがあります。
- 鉄筋コンクリート造のマンション中層階
- 北向きまたは東向きの部屋で直射日光が少ない
- LDKが20畳以下で隣接部屋と仕切られている
断熱性が高く外気の影響を受けにくい住宅なら、20畳クラスでも快適です。
| 条件 | おすすめクラス |
|---|---|
| マンション中層階・角部屋でない | 20畳クラス |
| 日射が少なく断熱性が高い | 20畳クラス |
| 仕切られたLDKで開放空間でない | 20畳クラス |
迷ったら「ワンランク上」を選ぶべき理由
エアコン選びで多い失敗は、「少しパワー不足だった」というケースです。
小さめを選ぶと常に全力運転になり、音が大きく、電気代もかえって増えがちです。
一方で、少し余裕のある機種なら低出力運転で静かに快適な温度を保てます。
迷ったら23畳クラスを選ぶほうが、静音性・省エネ性の両面でメリットがあります。
| 選び方 | 結果 |
|---|---|
| 少し大きめを選ぶ | 静か・効率的・長持ち |
| 小さめを選ぶ | 常に全力運転でうるさい・非効率 |
リビングやLDKのように家族が集まる場所では、“余裕のある容量”が快適さを左右すると覚えておきましょう。
まとめ｜最新の安心感か、型落ちのコスパか
ここまで、MSZ-R7126SとMSZ-R7125Sの違いをスペック・機能・価格の観点から比較してきました。
結論として、この2機種は性能がほぼ同等であり、選ぶポイントは「年式の新しさ」と「価格差」に集約されます。
違いを整理して再確認
| 比較項目 | MSZ-R7126S（2026年モデル） | MSZ-R7125S（2025年モデル） |
|---|---|---|
| 冷暖房性能・省エネ | 同等 | 同等 |
| 快適・清潔機能 | 同等（制御がやや精密） | 同等 |
| 本体価格 | 高め（約31〜32万円） | 安い（約23万円前後） |
| 部品供給・サポート | 新しい分、有利 | 短め |
| おすすめタイプ | 長期使用・安心感重視 | コスパ重視・短期使用 |
つまり、冷暖房能力や快適性ではどちらも満足度が高く、実際の使用感はほぼ同じです。
違いを感じるのは「価格」「保証」「心理的な安心感」といった部分になります。
最終的な選び方のポイント
最後に、あなたの目的に合わせたおすすめを明確にまとめます。
| こんな人におすすめ | 選ぶべきモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 長くメインで使いたい／最新の安心感を重視 | MSZ-R7126S | サポートが長く、安心して長期運用できる |
| できるだけ安く導入したい／性能が同じならお得に買いたい | MSZ-R7125S | 型落ち価格でコスパが非常に高い |
| 迷ったときは？ | R7126S（長期利用予定）／R7125S（短期・節約重視） | 「年式 or 価格」で判断 |
性能差で選ぶ必要はありません。
10年先まで安心して使いたいならR7126S、今お得に導入したいならR7125S。
このように目的を明確にすれば、どちらを選んでも満足度の高い選択ができます。
エアコンは毎日使う家電だからこそ、「安さだけでなく、快適さを維持できる安心感」も大切です。
あなたのライフスタイルに合う1台を選んで、この夏・冬を快適に過ごしてください。
