通常、使用していない電化製品のプラグをコンセントから抜くことで電気代の節約につながるとされていますが、その効果は機器によって異なります。では、電子レンジの場合、使用しない時にプラグを抜くことはどの程度節電に寄与するのでしょうか？この記事では、電子レンジのプラグを抜くことによる節電効果について掘り下げています。
電子レンジの待機消費電力はほとんどなし
市場に出回っている主要な家電メーカーの電子レンジの「年間待機消費電力量」を見ると、多くのモデルで「0.0kWh/年」と表示されています（無線LAN機能搭載の一部モデルを除く）。このことから、電子レンジを使用しない時にプラグを抜いても、電気代の大幅な節約にはほとんど寄与しないことが分かります。意外な結果かもしれません。
過去のモデルの電子レンジの待機消費電力は？
一方、過去の電子レンジモデルには、待機消費電力が存在していました。例えば平成24年度のデータによると、家庭の電気消費全体の中で、電子レンジの待機消費電力は0.153％を占めていました。これに基づくと、例えば月の電気代が1万円の場合、電子レンジの待機消費電力のコストは月に15.3円（年間で約184円）になります。そのため、古いモデルの電子レンジのプラグを頻繁に抜くことで、年間約184円の節約が見込めます。
まとめ
電子レンジの待機消費電力は、家庭用品品質表示法に基づいて製品に表示されています。自宅の電子レンジの待機消費電力を確認し、プラグを抜くかどうかを判断することは適切な方法です。また、新しい電子レンジを購入する際には、待機時の消費電力量を確認することが推奨され、これにより不要な電気代を節約できます。
