濡れた髪を自然乾燥させる方法には、どのような利点があるのでしょうか？一方、欠点は何でしょうか？自然乾燥は避けるべきでしょうか？また、髪や頭皮にやさしい自然乾燥の方法はあるのでしょうか？こうした疑問について、以下で解説していきます。
目次
濡れた髪の自然乾燥の利点は？
濡れた髪を自然乾燥させる方法の欠点を利点に転じる方法
濡れた髪を乾かすことは、特に時間がない時には非常に手間がかかります。特に夏の暑い日や冬の寒い日、疲れた夜や忙しい朝などは、ますますその手間が増します。
「ドライヤーの熱は髪に悪いから、乾かさない方が良い」
「髪が短いから乾かす必要なんてない」
「面倒くさいから」
などの理由で、シャンプー後に髪を乾かさずに自然乾燥を選ぶ人も少なくありません。
自然乾燥とは、シャンプー後に髪をドライヤーで乾かす代わりに、空気中の自然な風や温風で髪を乾かすことです。
一般的には、「髪の健康には自然乾燥が良い」とする意見と、「髪を乾かす際はドライヤーを使うべきだ」とする意見の2つに分かれますが、毎日のケアにおいては、髪の健康を最優先に考えたいものです。
ドライヤーの熱からくるダメージがなく、手間がかからない自然乾燥はかなり魅力的です。
まずは、自然乾燥の利点を見ていきましょう。
時間の節約
自然乾燥の素晴らしい点は、まず時間の節約です。
ドライヤーを使わないということは、その時間を自由に使えるという利点があります。
特に長い髪の人は、ドライヤーで髪を乾かすのに時間がかかるため、この点はより顕著です。
手間をかけない
自然乾燥は手軽であるため、ドライヤーを使ってセットする手間がかかりません。
熱によるダメージを軽減
自然乾燥ではドライヤーの熱によるダメージを受けません。ドライヤーの熱は髪の水分を奪い、バサつきの原因になりますが、自然乾燥では髪を過剰に乾燥させることがありません。
経済的な面
現代の高ワット数のドライヤーは電力を多く消費しますが、自然乾燥なら電気代を気にする必要がありません。経済的な利点もあります。
濡れた髪の自然乾燥の注意点
濡れた髪をそのまま乾かす自然乾燥には、いくつかの注意点があります。
髪が傷みやすくなる
自然乾燥の大きな問題の一つは、髪の「キューティクル」の傷みです。キューティクルは髪の表面を覆う鱗状の組織であり、髪の内部の水分を保護します。濡れた髪はキューティクルが開いた状態にあり、この状態ではキューティクルが傷みやすくなります。その結果、髪がパサついたり枝毛が生じたりすることがあります。また、濡れた髪をブラッシングすると、キューティクルが傷つきやすくなります。朝のまま外出する場合も、髪が紫外線にさらされ、ダメージを受ける可能性があります。
パーマやカラーの効果が低下する
髪を自然乾燥させることで、パーマやカラーの効果が低下する可能性があります。
先に述べた通り、自然乾燥は髪のキューティクルを傷つけやすくします。
その結果、髪が乾燥し、パーマやカラーの持続性が低下することがあります。
寝癖がつきやすくなる
髪には、乾いた際に形を保つためのタンパク質の「水素結合」があります。
そのため、濡れた状態や半乾きの状態で寝ると、朝起きた際に不自然な寝癖がつくことがあります。
頭皮のニオイが発生する
湿った状態のままにしておくと、頭皮や髪に雑菌が繁殖しやすくなります。
湿気の多い環境は雑菌の増殖を促し、それが臭いの元となります。
その結果、自然乾燥が原因で頭皮が臭うことがあります。
フケやかゆみ、吹き出物の引き金になる
頭皮に雑菌が増殖すると、頭皮のトラブルを引き起こす可能性があります。
頭皮が清潔であっても、日々の雑菌の増殖は頭皮のにおいやフケを引き起こす可能性があります。
薄毛のリスクが高まる
頭皮に雑菌が繁殖すると、正常な髪の成長を妨げることがあります。
また、濡れた状態が続くと頭皮が冷え、血行が悪くなります。
血行不良は髪の成長に悪影響を与え、薄毛のリスクが高まる可能性があります。
髪を自然乾燥させる正しい方法
自然乾燥の利点と欠点を考えると、欠点が目立つかもしれませんが、髪は熱に弱いので、ドライヤーを使いたくないという人も多いです。
しかし、適切な手法で自然乾燥を行えば、欠点を減らすことができます。
たった3つの手順を守るだけで大丈夫なので、ぜひ試してみてください。
1. タオルで水分を優しく取る
洗った髪を丁寧にタオルで水分を取ることで、頭皮の湿気を防げます。
髪をそっと押さえるようにして水分を吸い取ります。
タオルは柔らかいものを使用しましょう。
マイクロファイバータオルは、通常のタオルに比べて約4倍の吸水量があります。
そのため、乾燥時間が短縮され、髪にかかる負担も軽減されます。
髪の水分を取る際には、力を入れてこすらず、優しく挟んで水分を吸収するようにしましょう。
髪をこすると、キューティクルが傷つく可能性があるので、注意してください。
2. スケルトンブラシで髪を整える
目の粗いスケルトンブラシなどを使って、やさしく髪を整えます。
髪が絡まっていても、無理に引っ張らないようにしましょう。
湿った髪を引っ張ると、伸びたりくるんだりすることがあります。
絡まった髪は少しずつ、そっと解いていきます。
3. ヘアオイルを塗る
髪を傷めないためには、ヘアオイルが効果的です。
椿オイルやアルガンオイル、あんず油など、髪に良いとされるオイルを手に取り、毛先から中心部分に向かって馴染ませます。
オイルを髪に馴染ませる際にも、摩擦を与えないように注意します。
手の平や指先を使って、軽く押さえるようにしてなじませます。
髪全体に行き渡ったら、手ぐしで軽く整えます。
濡れた髪の自然乾燥の手順を最適化する方法 – まとめ
自然乾燥の利点：
早く乾く
手間がかからない
熱によるダメージがない
経済的
自然乾燥の欠点：
髪が傷みやすくなる
パーマやカラーが持ちにくくなる
寝癖がつきやすくなる
頭皮が臭くなる
フケやかゆみ、吹き出物の原因になる
薄毛の原因になる
しかし、適切な手順を守れば、自然乾燥の欠点を軽減することができます。
しっかりとタオルで水分を取り、スケルトンブラシで整えた後、ヘアオイルを使うことで、自然乾燥による髪のダメージを最小限に抑えることができます。
この3つの手順を試してみてください。
