冬のシャワーが冷たいと、体に悪影響を及ぼすことがありますか?
シャワーが冷たい時の対処法と、シャワー後の冷え防止策は何でしょうか?
これらの疑問にお答えします!
目次
寒い状態でのシャワーは危険?
寒い季節でも、バスルームで快適に過ごしたいと思う人は多いです。
しかし、お湯をためることなくシャワーだけで済ませることもあります。
冬は温かいお湯につかって体を温めるのが一番ですが、忙しさや面倒さからシャワーだけで済ませることもありますよね。
冬のシャワーは特にキビシイものがあります。
シャワーを浴びる前も後も、とにかく寒い。
この寒さは年齢のせいかと思っていましたが、友人に尋ねたところ、彼女も同じように感じていることがわかりました。
冬のシャワーが寒いという共感を得られ、少し安心しました。
ヒートショックのリスク
かつてはシャワーが冷たくても我慢すればよいと考えていましたが、ヒートショックのリスクを知ってからはそうも言えなくなりました。
冬の寒いお風呂やトイレが危険だという話を聞いたことがあるでしょうか。
年間で約1万7千人もの方が入浴中に亡くなっているのです。
一方で、平成26年の交通事故死亡者数は4611人です。
つまり、ヒートショックによる死亡者は交通事故の約4倍にも上ります。
ヒートショックとは、急激な温度変化が血圧や脈拍に影響を与え、深刻な疾患につながる可能性があることを指します。
冬場の入浴時や室内と外の温度差が大きい場合に起こりやすく、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの疾患につながる危険性があります。
温度の変化によって血圧も変化します。
例えば、室温15℃の環境では、通常の血圧でも高血圧になることがあります。
急激な温度変化で血圧が急激に変化すると、失神や上記の疾患を引き起こす可能性が高まります。
このような急激な温度変化が、冬場の心筋梗塞や脳梗塞の増加の一因となっています。
特に冬場の寒いお風呂やトイレでは、ヒートショックが発生しやすく、倒れる事例も多いのです。
私の周りでも、お風呂やトイレで倒れて亡くなった方が数人います。
そこで、このような事故を防ぐためにも、シャワーを使った暖かい入浴方法を模索することが必要だと感じました。
冬が深まり、お風呂がますます恋しくなる中、私もシャワーで温まる方法を学び、皆さんにご紹介したいと思います。
シャワー前、中、後の工夫で、冬場のシャワーがより快適になりますよ。
シャワーの対策と有効な方法
介護士の方から興味深い情報を得ました。要介護の方々の中にはシャワー浴しかできない方も多いそうです。その方々に体をしっかり温める方法を学び、自ら試してみました。
1. 浴室の事前温め
シャワーを浴びる前に、浴室をしっかりと温めます。これにより、脱衣前に寒さを感じることなくシャワーを始めることができます。蛇口から熱いお湯を出して浴室を暖めることが効果的で、特に高い位置からお湯を出すと浴室全体が均一に温まります。ただし、体にシャワーを当てる前に浴室を温めることを忘れずに注意してください。
2. 足湯で足を温める
足湯をしながらシャワーを浴びる方法も効果的です。足湯は手軽に行える方法で、全身が暖かくなる驚きの効果があります。まず、浴室内でシャワーを出し、足湯用のバケツや洗面器に熱めのお湯を準備します。シャワーを浴びながら足湯を楽しみ、洗髪の間も足をつけたままにします。ただし、足湯の準備は体にシャワーを当てる前に行うことが重要です。足湯の効果的な温度は約42度から43度で、約10分から20分程度行います。足がしっかりと浸かるようにするために、洗面器を使用する場合は適切な大きさのものを選ぶことがポイントです。
3. シャワーの継続利用
浴室を事前に温めたり、足湯を試みても、裸で浴室にいるとやはり寒く感じます。そのため、シャワーのお湯を途中で止めずにずっと出し続けることが大切です。足湯も即座に体を温めるわけではないので、体温を下げないように常にシャワーを体に当て続けるのです。特に首筋から背中にかけてシャワーのお湯をかけ続けることがポイントです。
首裏の「風門」を温める: シャワーを浴びる際に、特に肩甲骨の間のちょっと上や首のちょっと下辺りを重点的にお湯で温めます。具体的には、首を前に倒した時に首裏の大きな突起の骨から下に数えて二つ目の突起の骨の左右外側に指二本分離れた位置です。ここは風門と呼ばれるツボで、体を温める効果があります。また、頭痛や風邪などの体調不良にも効果があるとされています。寒さや風邪予防のためにもカイロを貼る際にもおすすめのツボです。
4. タオルを肩にかけて随時シャワーをかける
シャワーを持続的に当てる方法に加えて、タオルを肩にかけることでさらなる効果を期待します。肩にバスタオルなどをかけ、タオルが冷えないように随時シャワーでお湯をかけます。浴室内が温まっていると、肩にかけたタオルも非常に暖かいです。
シャワー後の冷え対策
寒さが厳しくなると、シャワーやお風呂で体を温めても、上がった直後に急激に冷えることがあります。特にシャワーだけを浴びた場合は、すぐに冷えてしまうこともあります。体を温める工夫をしたとしても、その後の対策が重要です。体を冷やさないように心がけることで、快適なシャワー生活が送れます。
1. バスルームでの体拭き
シャワーを浴びながら感じる寒さの原因は、体についた水滴が蒸発する際に体温(熱)を奪われることにあります。つまり、体についた水滴を蒸発させなければ寒さを感じないわけです。
最初は、「水滴を蒸発させないってどういうこと?」と理解に苦しみましたが、考えてみるとなるほどと納得しました。
空気中に含まれる水蒸気の量には限界があります。つまり、すでに空気中にある水蒸気の量が最大に達している場合、体についた水滴は蒸発しきれず、体感温度が下がりません。
水滴が蒸発すると体感温度が下がるため、すでに水蒸気が最大量に達した空気中にいると水滴が蒸発しません。具体的には、浴室内でシャワーを使い続けることで、徐々にお湯が水蒸気に変わり、浴室全体が水蒸気で満たされるということです。
つまり、浴室にいると体についた水滴はほとんど蒸発しないということです。したがって、体を拭くのは浴室内で行うのが効果的です。
シャワーを浴び終わったら、すぐに浴室内でタオルで体をよく拭きます。これにより、体についた水滴が蒸発せず、寒さを感じにくくなります。
私は浴室にバスタオルを用意しています。これは、シャワーを浴びた後すぐに体を拭けるようにするためです。もし浴室の外にバスタオルを置かなければならない場合は、できるだけ浴室に近い場所に保管します。なぜなら、バスタオルを取るために扉を開けている時間が長ければ長いほど、湿度の高い空気が逃げてしまうからです。したがって、扉を開ける時間を短くして、浴室内でタオルを使用することが重要です。
2. 脱衣所の温度を調整する
シャワーを浴びて浴室から出ると、急に部屋が冷えてきて体から熱が奪われます。特にシャワーのみの場合は、お風呂ほど体が温まりませんから、脱衣所を暖かくしておくことが重要です。ヒーターなどを使って脱衣所の温度を上げると良いでしょう。
3. 髪は早めに乾かす
濡れた髪を放置しておくと、水分が蒸発して体の熱を奪い、体が冷えやすくなります。シャワーから出たら、できるだけ早く髪を乾かすように心掛けましょう。
4. 首と足元を保温する
首と足元を温かく保つことで、体全体の冷えを防げます。シャワーから出たらすぐに衣服を着用し、ネックウォーマーや靴下を履くなどして、首と足元を冷やさないようにします。ネックウォーマーがない場合はタオルやマフラーでも代用できます。また、室内でも首を暖めることが冷え対策になります。
冬のシャワーでの寒さ対策と冷えを防ぐ方法はこれ!
冬場の寒いシャワー浴やトイレでは、ヒートショックで倒れる危険性があります。そこで、暖かいシャワーを楽しむための工夫やシャワー後の冷えを防ぐ方法を考えましょう。
浴室を事前に温める
足湯で足を温める
シャワーを続けて体を温める
タオルを肩にかけて随時シャワーで温める
さらに、シャワー後の体の冷えを防ぐためには次のような対策があります。
バスルームで体を拭く
脱衣所の温度を調整する
髪を早く乾かす
首と足元を保温する
浴室の床が冷たい場合は、浴室マットを敷くのも効果的です。冬場でも快適なシャワーを楽しんでください!