こんばんはtakaです。
今回(2018年9月3日)の
プロフェッショナルでは
広島市信用組合の理事長である
山本明弘さんの特集が
放送されます。
金融機関がニュースになるときと
いうのは、あまり良くない事が
起きた時のようなイメージがありますが
山本さんはそのようなイメージとは
かなりかけ離れた、また調べてみて
びっくりの方針をお持ちですごい
業績を達成されてきている方です。
いろいろ調べましたのでご紹介しますね。
目次:
- 山本明弘さんのプロフィールや経歴は!?
- 山本明弘さんの業績・方針が凄い!!
- 山本明弘さんの著書や名言は!?
- 山本明弘さんの年収は?
- 山本明弘さんの今後は?!
1.山本/明弘さんのプロフィール
名前 :山本明弘(やまもとあきひろ)
生まれ:1945年12月6日生まれ
出身 :山口県宇部市
卒業校:専修大学経済学部
山口県立宇部高校
所属 :広島市信用組合(通称:シシンヨー)
役職 :理事長
経歴 :
昭和43年3月広島市信用組合入組。
本店営業部貸付配属。
本店営業部渉外配属。
昭和56年2月三篠支店長に就任、
組合史上最年少支店長(三五歳)。
昭和58年2月中広支店長に就任。
昭和60年2月出島支店長に就任。
昭和61年7月可部支店長に就任。
平成元年2月商工センター支店長に就任。
平成4年5月本店営業部長に就任。
平成6年2月審査部長に就任。
平成7年5月常勤理事・審査部長に就任
平成13年専務理事長就任
平成16年副理事長就任
平成17年理事長就任
2.山本明弘さんの業績・方針が凄い!!
山本明弘さんはなんと15期連続の
増収増益を達成されているそうです。
今の世の中どんな業界でも増収・増益を
達成することだけでも難しいと思われる
世の中ではないかと思いますが
しかも15期も連続して成し遂げているとなると
凄いとしか言いようがないです。
それだけ連続している企業が世の中に
どれだけあるか?
しかも、他の多くの金融機関が取り扱っている
投資信託や生命保険などの商品を扱わず、
地道に企業への融資のみで・・・。
山本明弘さんは地道に中小企業への融資に
専念し「地元で集めたお金”=預金」を
「“地元の企業に還元”=融資する」と
いう方針を貫いています。
お金を貸すのではなく、「お金を使って
もらってありがとうございます」という気持ちを
持ち続けているそうです。
他の金融機関は「お金を貸してやるという」
上から目線な上に一旦、お金を貸すと
それに合わせて投資信託とかを売り込む。
そうするとお客様がその投資信託とかで
損をすることがあったり、職員がそれらの説明の
準備のために時間を取られたりすることを
したくないということだそうです。
35歳で支店長になり、融資のことで絶えず
本部の審査部と大げんかしていたそうです。
担保がなくても「私が確かめたから大丈夫だ」と
日々、格闘していたといいますから
筋がね入りのポリシーのようですね。
しかも利益を還元する相手は
お客様だけでなく、自分達の
会社の職員も対象だそうです。
世の中では春闘などで会社側と組合側が
厳しい交渉をしてそれでも
なかなかベアは難しい今の世の中、
「シシンヨー」は愚直に賃上げを
行い、職員たちの退職金の金額の
増加などで還元しているそうです。
例えば、2013年1月に全ての
職員の給料を3000円から
1万1400円のベースアップを
実施したそうです。残業代やボーナス、
退職金に反映されるように
何らかの手当てなどでの対応より
基本給での対応を重視しているとのこと。
3.山本明弘さんの著書や名言は!?
これだけの業績を残してこられた
山本明弘さん。やはりそういう方の
考え方や言葉などを聞きたいと思う要望が
出るのが自然な感じだと思います。
考え方などをまとめた著書を出されています。
また数々の名言が取材などにより
残っています。
それらの言葉を見ると、私の個人的な
見解ですが、
理想的イメージの金融機関とは
こんな感じなんだろうな!ということを
地で行っているという事がしみじみと
感じられる言葉ばかりです。
常に地道にお客様周りで状況を把握し、
技術力、人間力を重視、しっかり
見たうえで中長期的な視点で
会社の状況が危なくなっても
ある程度金融機関もリスクを負って
応援し続けると言う感じです。
そのために72歳の今も現場でしか
感じとれない“空気”があると、
毎日5件、融資先の工場などを
訪ね歩いてるそうです。
言葉で現場主義と言いつつ、実際
ここまで実践出来ている人は
稀なのではないでしょうか?
現場重視を地道に実現しているということや
過去の成功に安住せず、先を見据えて
行動するという点では以前ご紹介させていただきました
ゼンリンという会社、その社長さんも
同じような感じを受けておひとりです。
以下、名言集のいくつかを記載します。
『融資において大事にしているのは
「現場主義」と「スピード」です。
融資は3日以内に実行しています。』
『経営は、絶えず3年後、5年後、
10年後という先を見据えて、
今何をやるかが大事。』
『「現場主義」と「スピード」が基本。
それ以外に必要な要素として先見性、
洞察力、分析力、判断力、決断力、実行力
の6つを言っています。私どもの役員、
支店長にも、こういう観点で人を
見ていくように話しています。』
『私は人間性、成長性、技術力を見ます。
中でも人間性は重要です。担保などの
裏付けがあっても、人間性が悪ければ
貸すことはできません。
やはり嘘をつかないことです。とにかく本音で
話ができること。業績が赤字でも、
それを本音で言ってくれること。
そういう経営者に惚れるのです。』
『融資はロマンです。私どもの
お取引先の製造業の企業は、非常に
浮き沈みが大きかったのですが、
我々は一貫して応援し続けました。
今や上場をされて、日本のみならず、
欧米に輸出できるまでの企業に
なりましたが、そこの社長さんには
「あの時貸していただいた5000万円が……」
とよく言っていただいております。
そうした厳しい企業を応援していく。
これがロマンではないかと思います。』
なかなか今の世の中ロマンと言う言葉自体
聞かなくなりましたし、
金融機関の方の話でロマンという
言葉を聞くことができるとは
思わなかったですね。
やはり人間を重視して投資判断する
山本さんならではの言葉ではないでしょうか?
『我々の姿勢は「ミドルリスク、ミドルリターン」です。
中小・零細企業の方々は、担保などの裏付けを
しっかり持っていらっしゃる方ばかりではありません。
ですから我々がある程度のリスクテイクをしながら、
地域の企業を元気にしていく。これが一番大事。』
『なぜ我々信組が地域に必要かと言うと、
企業の中には赤字、債務超過、担保がなく、
地銀さん以上では融資ができないけれども、
技術力を持ったところがあります。これらの企業は
日本を成長させるために必要な企業です。
これを応援していくのが信組の仕事です。』
『私は、地域の信組を絶対になくしては
ならないと考えています。「信組が中小・
零細企業をつくっていく。中小・零細企業
なくして日本の繁栄はない」というのが私の持論。』
『全信組連としては、待ちの姿勢ではなく、
能動的に出ていって、その信組にアドバイス
していく存在でなければならないと考えています。
「あそこに行けば何とかしてくれる」という、
各信組にとって身近で、受け入れられやすい
全信組連にしていくべきではないかと思います。
やはり一方通行ではいけません。』
『先日、医療系のベンチャーの融資がありました。
そのベンチャーにとって、今手掛けている仕事は
2、3カ月後でなければお金が入って来ない、
業績は赤字、担保もありませんから他行は融資を
しませんでした。しかし、我々は可能性を感じて、
リスクをテイクすることに決め、3日で融資を
実行しました。社長さんは
「本当にこういう金融機関があるんですね」と
おっしゃっていました。』
4.山本明弘さんの年収は?
これだけの業績を残してきた
山本明弘さん。一般企業、特に
大手企業であれば、ものすごい
年収も期待できるでしょうし、
どこからの企業からも引く手あまたの
実績なので、年収が非常に気になるところですよね。
ですが、山本明弘さんの年収を
直接書いている情報はみつかりませんでしたので
企業規模等からの間接的な
推測になります。
あくまで平均ですが、この表の
感じでいくと単純計算でも
山本明弘さんの年収は1千万円は
超えてると予想されますね。
給与体系がよくわかりませんが、
過去の業績等加味すれば、
もう少し上乗せがあるかも
知れませんね。
5.山本明弘さんの今後は?!
そんな数々の業績や名言を残されてきた
山本明弘さん。このまま、その手腕を
いつまでも発揮し続け、地元企業の
活性化に貢献し続けて欲しいところですが、
御歳73歳。ですので山本明弘さんご自身の
後任を含めた人材育成、その内容は山本明弘さん
が今まで行ってきたような融資大好き人間に
職員全員を育てていくことだそうです。
もう一つは女性の登用です。
すでに28人の支店長代理が女性で、
42人の女性係長もいるそうです。
そして育児休暇後の復帰率は100%。
この数字も凄いですね。よほど職場環境が
「もとの職場に戻りたい」と思われるような
状態であることがこの数字からも窺えますね。
こんな職場、環境、業績を作れる方が
トップになることが増えれば、広島市の
ようなところがもっと増えて、日本の経済も
良くなっていくのではないでしょうか?
ぜひ、期待したいですね。