年賀状のお返事の期限と遅れた際の対応

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年賀状を出さなかった相手から年賀状が届いた場合、慌ててお返事を書くことはよくあります。しかし、正月期間が限られているため、お返事をいつまでに書くべきか気になりますね。

一般的に、相手に年賀状が届く期間内であれば、マナーには合致します。

ただし、お返事を書いている段階で遅れていることは確かなので、文面にも気をつける必要があります。

さらに、完全に遅れた場合や喪中の場合には、「寒中見舞い」を送る方法も考えられます。これについても、送るタイミングや使用するはがき、お礼の一言をどう書くかなど、悩むポイントが多いでしょう。

したがって、今回は年賀状のお返事の期限と、遅れた場合の対応方法について詳しくご紹介いたします。

年賀状のお返事の期限はいつまで?

自分が年賀状を出さなかった相手からの年賀状は、正直焦りますよね。ただ放置するのは失礼ですから、お返事を早めに出すことが大切です。

お返事の期限は、一般的には正月の「松の内」と呼ばれる期間内に相手に届くようにすることが望ましいです。具体的には、「1月7日までに相手に届くかどうか」を目安にしましょう。

(関西地域では1月15日までが松の内とされていますが、年賀状の場合は関東や全国の基準に合わせることが一般的です)

特に元日に届いた年賀状であれば、その日中にお返事を書いてポストに投函すれば間に合うでしょう。お返事の流れは以下の通りです。

年賀状の在庫を確認する
お返事の内容を書く(または印刷する)
ポストに投函する
郵便局員が集配後に配達される

日本郵便株式会社のウェブサイトによると、12月15日から25日に投函された年賀状は元日に届くことが期待できます。

ただし、年末は忙しい時期であり、相手もギリギリのタイミングで投函している可能性があるため、注意が必要です。

三が日を過ぎると、松の内期間内にお返事を送るのが難しくなります。1月8日以降に年賀状を受け取った場合、マナー的には適切ではないとされています。お返事が間に合わないと判断した場合、後述の寒中見舞いに切り替えることをおすすめします。

年賀状の消印について注意が必要

年賀状を送る際には、郵便局が非常に混雑するため、消印が適切に付かないことに気を付ける必要があります。消印は、はがきが使用済みであることを示し、再利用や悪用を防ぐための印章です。

ただし、1月8日以降に年賀状を送る場合は、年賀状であっても通常の郵政はがき(旧・官製はがき)と同様に捺印されます。お返事が遅れて消印が付いた年賀状は、相手に失礼に当たるため、慎重に注意が必要です。

年賀状のお返事を書く際の留意点

年賀状のお返事を書く際には、いくつか留意すべきポイントが存在します。特に、「日付の取り扱い」や「お詫びやお礼の表現の有無」などが悩みの種となります。

自分が相手よりも遅れている場合でも、通常の書き方では礼儀に反することがあるため、お返事を書く際には、常にその点を念頭においてください。

「元旦」と記入すべきか?

通常、年賀状を書く際には、年号の後ろに「元旦」と記入するのが一般的です。ただし、急いでお返事を書く必要がある場合などは、迅速に相手に届くことが予想されます。そのため、「元旦」と記入するのは失礼に当たります。

遅れてお返事を書く場合でも、「元旦」と記入できるのは、12月25日以降ですが、松の内の後半に相手に届く場合は避けましょう。

お詫びやお礼の文言は必要か?

本来、年賀状は元日か三が日までに相手に届けることが望ましいですが、松の内の期間内であれば問題ありません。そのため、お返事にお詫びやお礼の文言を入れるかは議論の余地があります。

相手より遅れていることは事実ですが、三が日内にお返事ができる場合は、特別な言葉を使わずにも問題ありません。

ただし、松の内の後半にお返事を書く場合は、状況に応じて謝罪や感謝の言葉を控えめに添えることも検討してみてください。

例えば、以下のような文章が適切かもしれません。

「早々に年賀状をいただき、ありがとうございました。年末の多忙に追われ、お返事が遅れてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。」

寒中見舞いに切り替える場合は、お詫びやお礼の言葉も必要ですが、年賀状のお返事については個別の判断が求められます。

 

遅れた年賀状のお返事には寒中見舞いを考慮しましょう!

年賀状のお返事が遅れてしまった場合、寒中見舞いを検討して適切に対応しましょう。

正月の三が日は、初詣や親戚訪問などで忙しい時期ですね。また、松の内も1月4日から7日の後半になると、急いでもお返事が相手に届かない可能性が高くなります。

年賀状が届いているにもかかわらず、放置するのは失礼ですから、遅くなってしまった場合には、寒中見舞いに切り替えてお返事を送ることがベストです。

年賀状を使用するのは控えましょう!

寒中見舞いは、通常最も寒い時期に相手の健康を気遣って送る「お見舞い状」です。たとえ年賀状のお返事として出す場合でも、年賀はがきを使用することは避けましょう。

寒中見舞いに適したはがきの種類は以下の通りです。

【郵政はがき】(1枚63円)※切手は不要

通常(ヤマユリ)
通常・インクジェット紙(ヤマザクラ)
通常(胡蝶蘭)= 年賀状欠礼や寒中見舞いに最適
【私製はがき】※切手が必要

旅先などで購入したイラスト入りのもの
自分で作成したオシャレなはがきなど
お年玉付き年賀はがきの抽選会は1月16日頃に行われますが、これを寒中見舞いに利用するのは適切ではありません。特に年賀状をいただいた場合、郵政はがきか私製はがきを用意して使いましょう。

寒中見舞いには謝罪と感謝の言葉を添えましょう!

寒中見舞いでは、相手の健康を気遣う言葉や、自身の近況報告などを記載することが一般的です。年賀状のお返事が遅れた場合、謝罪と感謝の言葉を文章に加えることが大切です。

松の内に間に合う場合と同様に、簡潔な文言で十分です。例えば、「年賀状をいただきましたが、多忙でお返事が遅れましたことをお詫び申し上げます」といった言葉が適しています。

煩雑な文章は相手を困らせたり、不快な気持ちにさせることもありますので、適切なバランスを保つことが大切です。また、目上の方への寒中見舞いにおいては、冒頭の表現に注意が必要です。

 

喪中に受け取った年賀状へのお返事はどうする?

喪中の状況で年賀状を受け取った場合、どのようにお返事をするべきでしょうか?

一般的には、家族や親しい人が亡くなった際には、喪中はがきを送ることが一般的です。厳密に言えば、「年賀欠礼状」と呼ばれ、その趣旨は「親戚に不幸があったため、今年の年賀状を控えさせていただきます」というものです。

ただし、送り主が喪中であることを知らない相手から、正月に年賀状が送られてくることもあります。このようなケースに対処するためには、丁寧に対応することが大切です。そのためには、寒中見舞いを使ってお返事をすることが適切です。

お返事の内容としては、以下の要点を記載します。

前年に親しい方が亡くなったこと
喪中のため年賀状を送ることができなかったこと
年賀状をいただいたことへの感謝の意

これらの要点に加えて、通常の寒中見舞いと同じように、相手の健康を気遣う言葉や慰めの言葉を心から込めて記述しましょう。

また、亡くなった方宛に送られた年賀状が届くこともあるので、相手の連絡先が分かる場合は迅速に報告しても構いません。松の内が終われば、遺族がお返事を書くこともできますが、寒中見舞いでお知らせしても問題ありません。なお、故人宛の年賀状についても、遺族が丁寧に対応するのが一般的です。

年賀状のお返事のタイミングはいつがベスト?遅れた場合や喪中の際は寒中見舞いがおすすめ

師走の忙しい季節でも、年賀状を後回しにせず、失礼のないよう返事を出すことは大切です。相手から年賀状が届いたら、早めにお返事をすることは、今後の良好な関係を維持するためにも重要です。

正月の松の内にお返事をすることができるなら、できるだけ早く行いましょう。ただし、遅れてしまったり、喪中の場合は、寒中見舞いを活用して、状況をリカバリーすることができますので、安心してください。

また、年賀状をはがきで送ってくれた相手には、電子メッセージ(LINEやメールなど)でお返事するのは避け、マナーに気を付けることが大切です。

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