大仏師 松本明慶 その活動や松本明慶佛像彫刻美術館を通じて思うものとは?【SWITCHインタビュー達人達】

こんにちはTakaです。皆さんは仏像を見たりする

機会はどれくらいあるでしょうか?

お寺さん巡りが好きな方であれば仏像に

お目にかかる機会も多いとは思いますが、

そうでない私は初詣の時くらい。記憶にあるのは

小さいころ連れていかれた奈良 東大寺の

大仏様(盧舎那仏)です。

今回はそのような仏像製作を手掛ける仏師の

お話しです。

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目次:

1.松本明慶プロフィール

2.松本明慶と活動のきっかけ

3.松本明慶と佛像

4.松本明慶と佛像彫刻美術館

5.まとめ

 

  1. プロフィール:

出典:http://www.sorinji.jp

 

名前       :松本明慶さん

出身       :京都市出身

生年       :1945年生まれ

経歴       :

1962年          京仏師・野崎宗慶師に弟子入り

1980~1985年 京都市長賞、府知事賞受賞。

1988年            フランス パリ ギメ東洋美術館

(※)仏像修理

1991年          大仏師の称号を拝命

2006年            松本明慶佛像彫刻美術館 開館

※ギメ東洋美術館(ルーブル美術館東洋別館)

活動場所:松本工房( 京都市西京区大原野 )

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2.活動のきっかけ:

松本明慶さんが仏像の世界と

関わるようになったきっかけは、松本さんが

17歳の時のことでした。

4つ年の離れた弟さんが亡くなられました。

17歳の多感な時期での弟さんの死への

無念の思いが仏像の世界へ入るきっかけと

なったようです。

以来長年仏像彫刻一筋に没頭しつづけて

こられました。

 

仏像彫刻への没頭の末、仏像彫刻を

行うことで自分というものが存在して

いるのだと考えるようになったとのことです。

40年以上も一つの事に没頭し、その道を

極める事に尊敬の念を禁じえません。

きっかけとなる弟さんの死がよほどの

ことであったことは想像に難くありません。

 

そのことがきっかけで自分の存在が多くの方に

支えられている、そのため自分も活動を

通じて同じような失意の中にいる

方がたへの助けなればとの思いから

さまざまな活動を行っておられます。

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3.松本明慶と佛像:

仏像は分け方としては四種類あるそうです。

修行状態や悟りの状態などから

以下のように分かれる。

①如来(にょらい)   : 修行完成、悟りを開いてる

(釈迦如来、大日如来など)

特徴:印を結んでいる

②菩薩(ぼさつ)     : 如来になるため修行中

(弥勒菩薩、観音菩薩など)

特徴:印を結んでいない

③明王(みょうおう): (力づくでも)衆生を帰依させる。

(不動明王など)

特徴:厳しい外観が多い。

④天部      仏法守護者の総称

(阿修羅、毘沙門天、弁財天など。)

(古代インド宗教から取り入れられたものなど)

 

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4.松本明慶と松本明慶佛像彫刻美術館

仏像鑑賞、仏像彫刻勉強の場や心の

よりどころとしての場など、さまざまな場の

提供、社会へ還元したいとの思いから

松本明慶佛像彫刻美術館があります。

 

松本明慶佛像彫刻美術館

場所  :〒602-8004 京都市上京区

下長者町通室町西入ル西鷹司町16

開館日  :原則毎月第一・第三土・日曜日

開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)。

入館料 :無料

展示数 :約150体

その他 :撮影禁止

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5.まとめ:

松本さんの仏像に関わることになった

きっかけは悲しい出来事でした。

しかし、その結果、松本さんが佛師となり

その道を極め、同じような希望を見失い、

よりどころをなくしている方がたが

再度希望を見いだせるようにとの思いから、

活動されているのは、今のような世の中に

とっては非常に重要で必要とされる活動

ではないかと思いました。