こんにちはtakaです。
地方には人口減少、人口流出に
歯止めがかからず悩みを
抱えている地域が存在します。
そんななか、独自の対策で
地域活性化、人口増に成功
している地域もあります。
北海道のほぼ中心部にある
写真好きな方には「写真の町として」
知られる上川郡東川町もその
一つです。同町はこの20年で
2割もの人口増に成功したそうです
同町がどのようにしたのか
色々調べましたのでご紹介しますね。
- 北海道東川町は写真の町!?
- 東川町と株主制度が魅力的!?
- 日本語学校で移住者が増加!?
- 東川町の理念とは!?
- 東川町の今後は!?
1.北海道東川町は写真の町!?
東川町は今から30年ほど前の
1985年に「写真の町」宣言をしました。
これは世界にも類のない試みでした。
その根底には、
「町民が参加し、後世に残し得る街づくり」を目指し、
「自然」
「文化」
「人と人の出会い」
を大切に、「写真写りの良い町づくり」を
進めてきたそうです。
そして写真の町宣言から約30年後の
2014年には「写真文化首都」宣言し、
写真文化の中心地として
「世界中の写真、人々、そして笑顔に溢れる
街づくり」に取り組んでいるそうです。
そのための活動として様々なイベントを
行っています。
①東川町国際写真フェスティバル
一年の集大成と翌年の新しい出会いのため
毎年夏に開催。
②写真甲子園:全国高校生対象
三人一チームで複数の組み写真で
一つのメッセージを伝える。
2017年には526校が参加。
③写真少年団:東川の子供たちへの
写真の楽しさを伝える月二回のイベント。
関連ページ:http://www.welcome-higashikawa.jp/
2.東川町と株主制度が魅力的!?
東川町が中心として推し進める写真文化への
貢献や自然と生活の豊かさをさらに高める
ために様々な事業に取り組んでいます。
株主制度はそのような事業から
選んで投資する制度。
現在の主な事業は以下のようなものがあります。
・写真文化首都「写真の町」整備事業
・日本初デザインミュージアム建設事業
地元芸術性の高い家具の世界への発信のため
・日本福祉人材育成事業
・オリンピック選手育成事業:
クロスカントリー競技選手育成
・水と環境を守る森づくり事業
全国有数の上水道が無い水の美味しい町
環境保護のため
これにより株主証となるカードの発行や
一定以上の寄付で指定の宿泊施設
6泊まで宿泊可能などの株主優待がうけられます。
またこの投資は自治体への寄付に
相当するため、「ふるさと納税」として
住民税としての控除も受けられます。
当初目標が2,000人に対して
今では2万3000人もの株主が存在する
までになったそうです。
3.日本語学校で移住者が増加!?
東川町は写真の町だけでなく
その目は海外にも向けられている。
国内だけでの人口の大きな増加が見込めないことから
定住人口以外を増やす少子化対策として
海外からの留学生受け入れる事業を
2009年から短期滞在の日本語学習として
はじめ2015年には全国初となる公立
日本語学校を開設。
居住場所や学校の費用の分担などのメリットから
外国からの移住者が増加し、
東川町の人口に占める外国からの移住者の
割合が4%にまで達しているとのこと。
またその方々が生活のために地域で
消費してくれることや、バイトで
地元企業で働く人手にもなるという良循環
も生まれている。
日本語学校の授業風景
出典:https://www.businessinsider.jp
4.東川町の理念とは!?
前例のない事業を次々と
打ち出してきた東川町。地方創生を
推進する自治体の中には、外部の
コンサルタントに丸投げをするところも
少なくないが、自立を選んだこの町では、
職員たちが自ら考え、実行に移す。
先述の「ひがしかわ株主制度」も若い職員が出したアイデアだそうです。
こうした実行力の根底には、
「3つの“ない”はない」という考え方がある
①予算がない
②前例がない
③他でやってない
自立した活動のために自分たちで
主体的に考え抜くことで
上述してきたような東川町独自の取り組みが
誕生してきました。
5.東川町の今後は!?
東川町の職員の方々は
休日でも外部からの視察団の受け入れに
積極的に対応しているそうです。
しかも嫌がる気配などなしに。
最近の働き方改革では長時間労働改革、
休日の余暇充実などの考え方からは
反する行動に見えますが、
職員の方のいやいやながらやっている
ような感じはなく主体的に
関わる、自分たちでやるという
考え方が徹底していることが
このようなところからもうかがえるのではない
かと思われます。
このような主体的な行動がなされる
職員さんがおられる東川町からは
今後も様々な良い活動が生まれそうで
期待したいですね。